#102 国連を学ぶ!@ニューヨーク 実践型プログラム 国連の役割と機能(国連集中研修)

こんにちは! 今回のSophia Topicsは、あみことれいれいの共同執筆で、私たちが春休みに参加した実践型プログラム「国連の役割と機能(国連集中研修)」を特集します!

実践型プログラムとは、主に夏休みと春休みに行われる海外での研修を中心とした、単位付与型のプログラムです。国連集中研修では、国連で長年活躍された植木安弘教授からご指導を受けながら、ニューヨークにある国連本部を中心に国連の活動について学びます。

期 間:2月8日から15日の1週間
場 所:ニューヨーク
参加者:学部1年生から大学院生まで、30名

それでは早速、研修の流れを見てみましょう!

2月9日
到着翌日の日曜日は、自由時間です。自由の女神やブルックリンなど、思い思いに観光を楽しみました!

 

自由の女神像があるリバティ島に渡るフェリーからは、マンハッタンを一望できました。

天気も良く、素敵な思い出がたくさんできました!

2月10日:国連本部ツアー、国際連合日本政府代表部
本格的に研修がスタートです。まずは国連本部のツアーに参加し、総会や安全保障理事会が行われる議場などを見学しました。写真は、総会が行われる議場が入る建物です。

 

ここから3日間は、国連本部の事務局が入っているビル(↓写真)に通い、職員の皆さまから、様々な分野での国連の取り組みについてブリーフィング(直訳すると簡単な活動報告。スピーカーの方のお仕事や、キャリアなどについてお話ししてもらう)を受けました。ブリーフィングはどれも対話型で、お話を聴くだけでなく、私たち参加者からたくさん質問をすることができました。
というわけで、ここから先はそのブリーフィングから学んだことを中心に書いていきます!

 

2月11日 グローバル・コミュニケーション、開発、平和活動、軍縮
国連グローバル・コミュニケーション局では、平和のメッセージやSDGs(持続可能な開発目標)を多くの人に広めるために、テレビ・映画産業を中心に企業などと協力して動画などを制作しています。中には私たちに身近なキャラクターと連携したプロジェクトもあり、企業とのパートナーシップによって多くの人にアプローチしようという国連の取り組みを知ることができました。

軍縮部からのお話では、軍縮は安全保障のツールの一環であり、世界情勢が不安定な今だからこそやるべきことだ、との意見が強調されていました。大国からの反発が多い分野であっても、それらの国との協力が必要不可欠であることを常に意識されているそうです。


2月12日 SDGs、女性、人道問題調整、政治・平和構築
政治・平和構築では、紛争分析に拡張現実(AR)などの最新技術を取り入れるプロジェクトについてお話を伺いました。最新技術を取り入れるために様々な産業のプロフェッショナルと協力しているそうです。
スマホで文書を映すと画面上で自動的にグラフが出てきたり、重要な部分に線が引かれていったりする技術を直接実演して下さいました。「この方が(文字だけの文書より)よっぽど面白いでしょ?」と目をキラキラさせて話してくださったスピーカーの方の表情が印象的でした。

 


2月13日 内部監査、中東での国連開発計画、経済、教育
国連開発計画(UNDP)では、国連の3つの柱「人権・平和と安全・開発」を総合的に高めていくための開発支援が大切だと伺いました。また、国連は一方的な支援だけではなく、その地域が主体的に向上できるように強化するためのサポートも行うのだという点も印象的でした。

教育の話をして下さったのはUNESCOの方でした。「UNESCOといえば世界遺産!」の印象が強かったのですが、それだけではなく児童教育、女子教育、生涯教育の発展を促進することで人権問題にアプローチしており、教育全体をカバーしているのだと知ることができました。

 

2月14日 UNICEF、コロンビア大学
午前中は、国連本部から程近いUNICEFの本部で、児童保護とデジタル・コミュニケーションについてのブリーフィングを受けました。世界では10億人もの子どもたちが暴力に苦しんでおり、地域の意識改革や民生委員を中心とした人材強化によって保護を進めているとのこと。地域の背景をベースにした対策、という児童保護の側面を知ることができました。
どちらの分野でも、インターネット上でのいじめへの取り組みについてのお話がありました。途上国への支援のイメージの強いUNICEFですが、世界中の子ども達を守ろうとする組織なのだな、と実感することができました。

午後にはコロンビア大学Teachers Collegeに移動し、ここで学ぶ大学院生とお話ししました。勉強から生活まで、海外の大学院で学ぶことについて、たくさん質問することができました。
卒業後の進路が実に様々で、またそれでいいのだ、と思うことができる機会でした。「GPA頑張っておこう……!」とも(院にも、奨学金にも、今のGPAを出すらしいので)。上智大学の卒業生にもお会いでき、自分で課題を見出し、その解決のため奮闘なさっている先輩方の姿は、今後のモチベーションになりました。

コロンビア大学のLow Library前で。


参加者に感想を聞いてみました!

S. K. さん(法学部法律学科1年)
元々ジェンダー問題に関心がありましたが、これまでは自分一人で考えることが多かったです。しかし、UN Women職員の方によるブリーフィングで他の参加者からの質問や考えを聞いて、いろいろな人の立場から考えることが大切だと感じました。
国連本部で様々なポジションの方々からお話を聴けるこの研修は、とても貴重な機会だと思います。
最終日のコロンビア大学訪問は、進路のことをしっかり考えるきっかけになりました。今後、海外の大学などについてもっと調べてみようと思いました。


R. K. さん(経済学部経営学科2年)
ITや介護など、伸びている産業について勉強でき、キャリア形成についても助言をいただきました。教育問題や国際問題など、ふだん経営学科の授業だけでは勉強できないこともたくさん学ぶことができて、視野が広がりました。同じ学部の人にも勧めたいプログラムです。
特に印象に残ったのはSDGsのブリーフィングでした。その中で、環境問題が世界では解決に向けてまだまだであることを学びました。学科の学びを通して自分が考えていたこととは少しギャップがあり、課題に気づくことができました。
今回、ニュースなどではわからないことも含め、世界が直面している様々な問題について、たくさんお話を聞くことができました。それによって得られた知識や、この研修で特に関心を抱いたことをもとに、今大学生として目の前にある勉学に一層励み、将来の自分のやりたいことを見定め、それに注力していきたいです。

 

 


おわりに

実際に国連で働いていらっしゃる方々のお話を聴き、さらに自分がもっている疑問に直接回答して頂くブリーフィングはとても濃い時間で、1週間があっという間でした。
とても印象に残ったのは、国連の方々がそれぞれ強い信念を持ってお仕事をしている、ということでした。国連について、国際情勢についてだけでなく、自身の将来についても考えさせられる良い機会となりました。

国連研修では、授業の無い休暇中だからこその貴重な経験ができました。これからも、こうした機会を利用して、いろいろなことを学んでいきたいです。


上智大学の実践型プログラムについてはこちらから→
https://www.sophia.ac.jp/jpn/global/international/jissengata/index.html