#099 上智ふしぎ発見! クルトゥルハイムの秘密に迫る

こんにちは! あみこです。待ちに待った春休み、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回のテーマは
クルトゥルハイム
名前は聞いたことある! という方は多いのではないでしょうか?
個人的には、「なんか名前を言いたくなる建物」というイメージでした。
クルトゥルハイム、クルトゥルハイム……
なんなんでしょうね、このちょっと長い横文字の名前を別に用がなくても呟きたくなる現象。私だけでしょうか?

というわけで、今回の記事では、このクルトゥルハイムについてちょっと詳しく書いていこうと思います!
ご協力いただいたのは本学名誉教授でS.J.ハウス副院長のマイケル・ミルワード先生です。それではどうぞ!

「クルトゥルハイム」ってどんな施設?
とりあえず基本的なところから行きましょう。

まず場所の確認です。まあこれはみなさんもわかると思いますが……

ここですね。この赤丸のところです。

 

メインストリートから見えるのはこの景色。

どの建物の話をしているかわかったところで、この建物の使い道について。
クルトゥルハイムはざっくり言うと

ミサ
結婚式

この2つに使われています。
ミサは、S.J.ハウスの方々のために毎朝(午前7時から!)行われているものと、学生用に金曜日のお昼に行われているものがあります。ちなみに他の平日は、カトリック・イエズス会センター(2号館1階)で学生が参加できるミサをやっているそうで、火曜日には英語での開催なんですよ! 現役の先生はこちらに参加されることが多いそうです。

結婚式の話は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか? 原則どちらかまたはどちらもが上智出身のカップルがクルトゥルハイムにて挙式をすることができます。実際昨年は200組程度が式を挙げたそう。人気のあった20年くらい前には年間300組ほどが式を挙げていたことも! 結構多いですね。
式が行われるのは大体は休日なので見ることは難しいかもしれませんが、母校で結婚式をというのもなかなか珍しくて素敵ですよね。

ちなみに、大学のウェブサイトを調べると
坐禅にも使われている
と書かれています。気になってミルワード先生に伺ったところ、以前は本当に行われていたのですが、主催していた方がご退職なさったため、現在は行われていないそうです。

ザビエルウィークには一般公開も行われます! この時は学生も入ることができますよ!

クルトゥルハイムの歴史
さてさて、現在はこんな風に使われているクルトゥルハイムですが、なかなかに深い歴史があるのです……!
かなり簡単にですが、ご紹介しますね。

話は20世紀の初めまで遡ります。インド哲学を研究していたドイツ人のダールマン神父さんがその研究のために東京に来たそうです。その時に青山学院大学や立教大学はあるのに、カトリックの高等教育機関が無い! と気づき、なんとローマ教皇に直訴。そしてその回答がざっくり言うと「じゃ、君がやったら?」と言うことだったそうで。
それで土地と建物が必要になり、元陸軍大臣の土地と建物をイエズス会が買って、学校を作ろうとした、と言う経緯だそうです。
ただ、すぐに大学ができたわけではありません。当時ドイツではビスマルクにイエズス会がめちゃくちゃ嫌われていたため、イエズス会は怪しくないですよ、と示すために社会人講座から始めたのです。
ちなみにこの時、そこを「文化の家」、とすることにしました。
……ドイツ文学科の方、ドイツ語学科の方、あるいはドイツ語を第2外国語で選択されている方、ピンと来ましたか? そう、「クルトゥルハイム」は、ドイツ語で「文化」を意味する「クルトゥル」と「館」を意味する「ハイム」、つまりここからクルトゥルハイム、と言う名前になったのだとか。
ただ、そこだけでは文部省(当時)の基準を満たさなかったので、隣にくっついてる建物をついでに買ったり、裁判沙汰になりつつも薩摩藩とか先輩後輩とかのつながりでなんやかんやあってお家を譲ってもらったりして、土地が広がり建物が増え、現在の上智大学の形になっていったのです。

ざっとではありますが、クルトゥルハイムと上智大の関係についての歴史はこのような感じだそうです。
出てくるワードのいくつかに、時代を感じられたことと思います。正直、こんなところで日本史、世界史の知識を使うことになろうとは……!

クルトゥルハイムを探検!
今回の記事を書くにあたり、ミルワード先生の案内でクルトゥルハイムの中を探検させていただきました! 皆さんにもその感じを味わってもらうべく、ここからは写真もりもりでお伝えしますね。


ここが入り口。もうすでに凝ってるんですよね……この建物。

 

まずは1階から。

入口を入ってすぐにこんな時計が。
この時計のお隣の部屋(奥に見えてるところ)の中は……

こう。綺麗ですよね!
暖炉も付いていて、それがこれです。

ちょっと日本画風。
ちなみにこの暖炉は、煙突がなくなったので、使うことはできません。

これが比較画像。本当になくなっている!


ここは何に使われている部屋ですか? と聞いたところ「たまに偉い人が来た時ここで迎えます。あとは……あ、ところでこれ見てください。」と言って見せていただいたのが
これ。

中を開けていただくと、

……???

 

拡大版がこちら↓

あ!!!!!!
ピンと来ましたか? さっきチラッと出てきたアレです、坐禅用です!
カトリックの施設に曹洞宗の座布団って、ちょっと面白いですよね。

そしてそのお隣の部屋が

あら素敵〜!
もう完全に楽しんでいる私に、ミルワード先生から問題が。
何に使う部屋だと思う?
……わかります? 右の方に注目して考えてみてください。

正解は……

ジャン。

ちなみに右の方にあったのは鏡台、花嫁さんの身支度用です!
と言うことでお隣の部屋は

ですよね!

さっき「あとは……」と仰っていたのは、これなのです。

雨の日だと、お友達と一緒に写真を撮るのに使ったりも! 割とフランクな使われ方!

ちなみに1階には

こんな絵が。
これ、誰だかわかりますか?
正解は、先ほど出てきたダールマン神父
がいなければ、上智大学は無いのですよ、皆さん!


さて、次は2階です。

おお〜!!
ミサを受けたことがある方は多分見たことがありますね。ここでミサが行われます。
祭壇、ランプなどがよく見ると和風なのですよ!

ほら。だってもう後ろが屏風ですし。
この祭壇、1938年に宮大工さんが作った説があるそうです。確かにそれっぽい!

ちなみに1階は煉瓦造り、2階は木造で、階段なんかにもその違いが表れているそうです。
学生が入れる期間に自分の目で確かめてみても、面白いですよ!
※クルトゥルハイム内は撮影不可のところが多いです!写真を撮りたい場合には、許可を取りましょう!

おわりに
いかがでしたか? 名前しか知らなかった、という方も、実は入ったことあるよ! ミサ行ったことあるよ! みたいな人も、この記事を通して、少しでもクルトゥルハイムについて「へー!」と思っていただければ幸いです。
先ほども書きましたが、学生がクルトゥルハイムに入る方法は
金曜日、昼休みのミサに参加する
ザビエルウィーク
結婚式を挙げる・参列する
この3つ。
卒業までに是非一度、入ってみてはいかがでしょうか?
最後に、お忙しい中、ユーモアたっぷりで詳しくクルトゥルハイムの説明や案内をしてくださったミルワード先生、本当にありがとうございました!

それでは!